2020年、新たな越境型演劇ユニット・ひなた旅行舎が始動した。福岡出身東京在住の俳優:多田香織の呼びかけに、宮崎出身東京在住の俳優:日髙啓介と同県出身・在住の劇作家・演出家:永山智行が賛同。選んだ戯曲は長崎出身の劇作家・演出家:松田正隆が京都で活動していた初期の代表作『蝶のやうな私の郷愁』(1989年初演)だ。永山が代表を務める劇団こふく劇場稽古場での稽古を経て四月の三股町立文化会館、五月のこまばアゴラ劇場、そして六月に三重県文化会館というツアーの予定は三股以外、感染症禍の影響で延期に。一年を経て再始動する三人の、昨年三股公演直後の声を改めてお届けする。