紙のぱふぉfile16を発行しました


庭劇団ペニノが、三重に初上陸する。元精神科医という異色のバックボーンを持つペニノ主宰・タニノクロウは、人間の記憶の襞に入り込むような深淵な芝居作りと、リアルを追求した精緻な舞台美術で国内外に多くのファンを持つ。今回上演される「蛸入道 忘却ノ儀」は、2018年に東京で初演され、昨年10月には「KYOTO EXPERIMENT2019」で再演されたペニノの最新作で、観客は劇場内に作り上げられたお堂で、俳優たちが執り行う、“蛸”を祀った儀式を体感する……と、ここまで読んで頭が「?」でいっぱいになったあなた。まずはこのインタビューを読んで、タニノクロウが演劇の未来をどのように見ているのか、その思考の片鱗に触れてみてほしい。